2025/06/15 20:11


 一般の方でも簡単に透明標本が作製できるように、オリジナルの作製方法と薬液を使ってキットにしました。ただし、この方法は通常の軟骨と硬骨を染める作製方法とは異なり、硬骨のみを染める方法(赤色のみの染色方法)となります。
 試料(メダカ)がキット入っているため、すぐに始められます。作製期間は2〜7日間です。

⚠当店の【透明標本作製キット】の《ミニミニ》バージョン(初心者向け)となります。通常のものより簡単に手軽に作製できるよう試料(メダカ)が入っております。お間違いのないようにお願いいたします。




◆キット内容
【材料】
・透明化液 6ml
・染色液 6ml
・脱色液 6ml
・浸透液1 6ml
・浸透液2 6ml
・浸透液3 6ml
・封入液 6ml
各1個

【道具類】
・試料 (液浸標本(メダカ),4ml)
・丸型容器 2個
・ピンセット 1個
・収納ケース 1個
・ゴム手袋 1組
計13点




⚠作製時は必ず換気の良い場所で、ゴム手袋を着用して行ってください。薬液に触れた場合は水で洗い流してください。もし目に入ったり、誤飲してしまった場合は、直ちに医師の診療を受けてください。

《作製マニュアル》
 薬液に番号が記されているので、その番号順に使用していく。

1.透明化
 試料(メダカ)を標本瓶から取り出す。ウロコは取らなくても作製できるが、“硬骨染色”の工程で染まりにくくなる場合がある。そのためなるべくウロコは取ったほうが望ましい。
 丸型容器に透明化液①を入れて、そこにつける。(1〜3日)
 標本瓶は洗って乾燥させておく。


2.硬骨染色
 もう一つの丸型容器に硬骨染色混合液②を入れ、試料を移す。(6〜24時間)
 透明化液①が入っていた丸型容器は洗って乾かしておく。(各工程でも同様)

3.脱色
 脱色液③を丸型容器にいれ、試料をつける。(6〜48時間)
 より透明にしたい場合はこの脱色の工程で長め(最大48時間)につける。


4.浸透
・浸透液1④を丸型容器に入れ試料をつける。(6〜12時間)
・浸透液2⑤を丸型容器に入れ試料をつける。(6〜12時間)
・浸透液3⑥を丸型容器に入れ試料をつける。(6〜12時間)


⑥封入
 乾かしておいた標本ビンに試料をいれ、封入⑦を入れて完成。



◆保管方法
 当店の透明標本は、作製過程において腐敗・劣化しないように施されておりますが、時間の経過や保管環境の変化により、劣化や変質、液の黄ばみ、液漏れが生じる可能性があります。

その為なるべく以下のように保管をお願いいたします。

・屋内の温度変化のあまりない場所で保管する。

・瓶のフタを開けない。

・直射日光に当てない。

 封入液の成分はグリセリンで、化粧水や食品添加物として利用されているもので触れても問題はありませんが、可燃性物質のため、触れた場合は水で洗い流してください。